母が認知症と診断されるまで〜その1
父が他界して、もうすぐ5年が経ちます。
数日前のような10月なのに、急に冷え込んだ日でした。
だから、この時期の寒さは、その時の事を思い出して、何だか、とっても寂しくなります。
それから1年ほど経った時から、母は、徐々に単語が出てこないようになりました。
配偶者を亡くすと精神的なストレスで、物忘れとかあると聞いていたので、そんなものかなと最初は思っていたんです。
でも、ある時、銀行の担当者から、母とのやりとりのことを聞きました。
母から電話があって、
「書類が届いて、金額が書いてあるんだけど、娘(姉のこと)に聞いても、忙しくてちゃんと見てくれないから、見てくれないか」と。
書類の内容を聞いたところ、どうやら振込用紙のようなので、「コンビニに行ってお金を払えば問題ないです。」とお話しましたと。
その後、問題なかったですか?と。
母は、父が他界するまでは、仕事ばかりで、
世間知らずなことが多いんですが、さすがに書面を読めばわかる内容のはずなのに、それはおかしいって思いました。
その後は、他人に迷惑はかけたくないし、
恥ずかしいので、
「分からない書類は私が確認するから言って」と
話したところ、会う度に書類を持ってくるようになりました。証券会社からの手紙とか保険会社からの手紙とか、、、
職場の同僚にそのことを話したら、うちの親もそうだよって。
年をとると面倒そうな書類は見たくなくなるらしいって。
それにしても、うちの母はちょっと違う気がすると思い始めて、認知症について調べ始めました。
つづきはまた。